初めてでも大丈夫!本気で頭痛を治したい人に選んでほしい「鍼治療」
頭痛は多くの人が悩まされている症状です。
頭痛薬で改善せず、治まるまで我慢するという方も多いと思います。
頭痛が止むまで仕事が出来ない、家事ができない、なんていう経験あるのではないでしょうか。
もし、そんな薬の効かない頭痛にずっと悩まされているのなら「鍼治療」を選んでみませんか?
頭痛の鍼治療と言っても、頭に直接刺すわけではありません。
痛い所に刺さずに、なぜ頭痛に効果があるのか?なぜ薬やマッサージではなく鍼なのか。
その解説と、鍼で改善できる頭痛、逆に鍼では対応できない危険な頭痛に関しても紹介します。
そもそも頭痛とは?なぜ起こるのか?
日本頭痛学会では「頭痛とは頭部の一部あるいは全体の痛みの総称です。後頭部と首(後頸部)の境界、眼の奥の痛みも頭痛として扱います。」とあります。
また、日本大百科全書によると
「頭の中に感じる痛みを頭痛といい、頭皮の表面に感じる痛みは頭痛とはいわない。しかし実際には、頭蓋(とうがい)骨の外側にある筋肉・筋膜・動脈・神経などの軟部組織に起因する投射痛を頭の中の痛みとして感じている場合が多く、頭の中には痛みを感受する場所はごくわずかしかない。」とあります。
つまり、頭の表面ではなく、頭の中の方で感じる痛みという表記です。
また頭痛には、様々なタイプがあるとも記載されています。
この頭痛のタイプによって、血管由来の痛みや、筋緊張による痛み、脳自体の問題など原因も様々です。
ご自身の頭痛を理解するためには、どのタイプに当てはまるのかを知ることが必要です。
頭痛は種類により、その原因や症状が異なります。
まず頭痛の種類ですが、頭痛は大きく分けると「命の危険がない一次性頭痛」と「命の危険がある二次性頭痛」の2種類に分けられます。
一次性頭痛
原因となる病気などが無く発症する頭痛の事をいい、緊張型頭痛、片頭痛(偏頭痛)、群発頭痛などのことを言います。
原因となる病気がないわけですから、頭痛自体にアプローチすることになります。
緊張型頭痛とは?
最も多い頭痛のパターンで、頭痛全体の70%を占めています。
頭痛と聞くと、片頭痛を連想する方が多いと思いますが、実はこの緊張型頭痛が世の中に一番多い頭痛なのです。
ストレス頭痛や、心因性頭痛、筋収縮性頭痛、突発性頭痛などとも言いわれます。
緊張型頭痛の原因は首肩の筋肉の過度な緊張!
締め付けられるようなギューとした持続的な痛みや、重ぐるしいような頭痛が特徴的で、多くは頭痛とともに肩・首のハリを感じます。
人間の頭の重さは体重の約8~13%と言われており、体重50キロの人では4~6キロ。ボーリングの球で言うと9~13ポンドの球を首で支え続けていることになります。
さらに、頭の位置によって筋肉への負荷は増す為、デスクワークや背中を丸めるような姿勢をすることが多い人に起こりやすい頭痛です。
緊張型頭痛チェック
ご自身の頭痛と照らし合わせてみてください。当てはまる項目が多いほど、緊張型頭痛の可能性があります。
- ズキズキ持続的な痛みがある
- 頭を締め付けられるような痛みがある
- デスクワークなど、同じ姿勢でいることが多い
- 肩コリ首コリを感じている
- 普段からあまり体を動かしていない
- 血流が良くなることをすると、頭痛が改善する(運動、入浴、マッサージなど)
- 一日の後半に痛みが増す
- 首と頭の境目を押したくなる
片頭痛(偏頭痛)とは?
厚生労働省と日本頭痛学会によると「日本には片頭痛患者が840万人いて、毎日60万人が片頭痛で苦しみ、生活や仕事に支障をきたしており、本邦の経済的損失は毎年2880億円にのぼる」と発表しています。(迷わない!見逃さない!頭痛診療の極意より)
片頭痛は、頭痛の25%を占めており、「ズッキン、ズッキン」と脈打つような痛みが片側性(時に両側性)に起こるのが特徴的です。男性に比べ、女性の発症率は3.5倍高い傾向があります。
ちなみに医学的には、偏頭痛ではなく片頭痛が正しい表記です。
片頭痛の原因は?
片頭痛の原因はまだはっきりと解明されていませんが、脳にある血管由来の痛みとされており、血管が拡張するようなことがあると痛みは悪化します。
その為、頭を動かしたり、運動をしたり、温めたりすると悪化しやすく、逆に冷やしたり、安静にしていることで落ち着いてくることがあります。
片頭痛チェック
ご自身の頭痛と照らし合わせてみてください。当てはまる項目が多いほど片頭痛の可能性があります。
- 「ズッキン、ズッキン」脈打つような頭痛
- 強い光や、大きな音、臭いによって痛みが強くなる
- 症状は発作性に現れる(2~3日から数週間の間隔)
- 頭痛は数時間~3日程度で治まる
- 吐き気、嘔吐(おうと)を伴う
- 頭痛は朝方から目覚めにかけて出やすい
- 頭痛が出ている所を手で押さえると、痛みが少しらくになる
- 血縁者にも頭痛で悩んでいる人がいる
- 頭痛発作が起こる前に前兆がある
群発頭痛とは?
群発頭痛は、頭痛の中で4%と少ない頭痛ですが、ある期間に集中的に起こる症状の強い頭痛です。
症状は1~2ヶ月続き、その後、全く感じなくなり、またしばらくする(1年前後)と発症します。
群発頭痛は男性に多く、発症率は女性の4~5倍と言われています。
群発頭痛の原因はまだ解明されていない
はっきりした原因はわかっていません。
睡眠時に発症しやすいことから、視床下部(自律神経系の中枢)や松果体(体内リズムに関わるホルモンを分泌する)など体内リズムと関係があると言われています。
群発頭痛チェック
ご自身の頭痛と照らし合わせてみてください。当てはまる項目が多いほど群発頭痛の可能性があります。
- 「目がえぐられるような」「刺されるような」強い痛みがある
- 過去に、1~2ヵ月の間ほぼ毎日起こり、その後全く出ない頭痛を体験している
- 必ず頭の片側に強い痛みがでる
- 片側の目の奥や目周囲、上あご周囲あたりに痛みがある
- 目の充血がある
- 鼻水が出る、鼻閉がある
- 夜間、早朝、睡眠時に起こることが多い
- 毎回同じ時間帯に痛みだす
慢性頭痛の方が注意するべきこと
慢性頭痛の、特に片頭痛患者の方は痛みの恐怖から、頭痛薬を乱用し、その頭痛薬による「薬物乱用頭痛(MOH)」になっている可能性があります。
国際頭痛学会の診断基準では「3か月を超えて1ヶ月に10~15日以上急性期治療薬、または対症的頭痛治療薬を使用している」とされています。
薬物乱用頭痛(MOH)国際基準 |
|
エルゴタミン、トリプタン、オピオイド、複合鎮痛薬 |
3ヶ月を超えて1ヶ月に10日以上使用 |
パラセタモール、アセチルサレチル酸、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) |
3ヶ月を超えて1ヶ月に15日以上使用 |
この場合、頭痛薬の調整をしなければなりませんし、頭痛のタイミングや痛み方などを頭痛ダイアリーに記入しておくことも改善のヒントになります。
また、緊張型頭痛と片頭痛が混合で現れる場合もある為、どれか一つの頭痛と考えるのではなく、どんな頭痛を持っているかを知りましょう。
危険な頭痛、二次性頭痛
危険な頭痛である二次性頭痛についても理解しておかなければなりません。
頭痛の原因が重篤なもので、脳に何らかの疾患がある事で発生している頭痛を言います。
代表的な原因としては
- クモ膜下出血
主に脳動脈瘤が破裂することでおこる突然の激しい頭痛。
- 脳腫瘍
腫瘍が大きくなるにつれ、頭痛は徐々に悪化し、手足の神経症状を伴い意識にも異常をきたすことがある。
- 髄膜炎
ウイルス等の感染が髄膜に及び、高熱と激しい頭痛が起こる。特徴として首の後ろが硬くなる。悪化すると意識障害をおこす。
- 慢性硬膜下血腫
頭をぶつけるなどしたことで硬膜下で徐々に出血し血腫で脳が圧迫され、認知症と似たような症状を伴うこともある。
これらの頭痛は鍼灸やマッサージでどうにかできるものではない為、状態によってはご自宅から救急車で病院に向かわれた方がよろしいかと思います。
二次性頭痛チェック
ご自身の頭痛と照らし合わせてみてください。どれか一つでも該当する場合は専門医療機関を受診してください。
- 頭をバットで叩かれたような突然の激しい頭痛
- 痛みが急激に強くなる頭痛
- 頭痛発作を重ねるごとに痛みが強くなる
- 高熱を伴う頭痛
- 手足のしびれや麻痺けいれん
- 意識失う、またはもうろうとなる
ただし、頭痛がそこまで強くない事もある為、「突然の発症」や「いつもと違う頭痛」の場合は、早急に脳神経外科を受診しましょう。
頭痛には「鍼治療」という選択を!
色々と難しい話もしましたが、お伝えしたいことは一つです。
頭痛に鍼治療を試してほしいということです。
臨床や、実験でも頭痛に対する鍼の効果はしっかりと表れています。
頭痛が起きた時のみに行う通常の診療または治療(通常鎮痛剤を用いる)に加え、鍼治療を受けた人と受けなかった人2519人を対象にした研究では、鍼治療を受けた人のうち41%で頭痛の頻度が半分以下になり、鍼治療を受けなかった人は17%で頭痛の頻度が半分以下になりました、結果鍼治療で頭痛の頻度を減らす効果が出たというデータです。
また、鍼と薬を比較した研究では、鍼治療は薬を使うよりも片頭痛の頻度を大幅に減らすことができ(対象者739人)、副作用にあたる有害な出来事の頻度は、薬を使うよりも鍼治療のほうが少ないという結果が出ました(対象者931人)。
参考文献
Acupuncture for the prevention of episodic migraine.
Cochrane Database Syst Rev. 2016 Jun 28.
慢性的な頭痛にお悩みの方は、頭痛薬、マッサージ、運動、入浴やアイシングなど様々なことを行い、一時しのぎにはなるが改善には至らないという経験をした方が多いのではないでしょうか?
もう治るものではないと諦めている方もいらっしゃると思います。
当院にお越しいただく方もそんな「もう治らない」と思っている方ばかりです。
ですが、多くの方に喜んで頂ける治療成果が出ています。
「もう治らないと諦めている」鍼治療はそんな方にも選んでほしい選択肢です。
7割は鍼治療未経験の方
とは言っても、鍼治療を体験したことがない人は「鍼」と聞くと、恐怖心があるかもしれません。
当院でも治療にいらっしゃる方の7割は、鍼治療未経験の方です。
そして皆さん、最初は恐々いらっしゃいます。
「痛そう」や「怖い」などイメージがあると思いますが、得体が知れないから怖いのであって、一度体験してみると拍子抜けする方がほとんどです。
注射のイメージとはかけ離れた刺激です。ですが少しは感じることもあります。
刺激が全くないとは言いきれません、頭痛から解放されるための最小限の刺激だと、ご理解頂きたいのです。
鍼灸治療は、現代医学で解明できていない症状でも、改善してきた実績があります。
また、妊娠中、授乳中など薬を使いたくない方でも安心して治療を受けることが出来ます。
頭痛になぜ効く? カギとなるのは体の緊張
痛い場所に直接刺さないでなぜ効くのか。
その答えは体の連動性にあります。
例えば腰痛の方は、モモ裏の伸びが悪い方や、股関節が硬い方に多い傾向があります。
これは、腰が悪いわけではなく、下肢の動きが制限されているため、腰に必要以上の負荷がかかってしまっていることを示しています。その場合は腰に鍼をせず、下肢に鍼をする事で、腰痛を治療できます。
同じことが頭痛にも言えます。
頭痛に関連する代表的な例でいうと、首・肩・肩甲骨・骨盤に現れる特有の緊張です。
特に首から肩にかけての緊張は最も重視すべきポイントです。
首・肩のこり、肩甲骨の動き
頭痛があっても、首や肩のこりを自覚していない方もいらっしゃると思います。
ですが、実際に診てみると、ほとんどの方は自覚していないだけで強いコリがあったり、部分的に硬い所があります。そこが改善のポイントとなります。
また、肩甲骨の動きは頭痛に大きく影響しています。
猫背を例に考えても、背骨と頭の位置だけで猫背にはなりません。そこに肩甲骨の前方への移動が必要です。
この肩甲骨の動きは首肩の筋緊張に大きく影響します。
骨盤周囲の緊張と肩甲骨の関係性
人間はもともと4つ足動物でした。立って歩いている今でも骨盤と肩甲骨は筋肉の連鎖で互いに影響しあっています。
その為、肩甲骨の動きを改善するためには骨盤周囲の余計な筋緊張を改善しなければなりません。
また、肩甲骨と骨盤にはそれぞれ上肢と下肢が付きますから、それらの影響も考えなければなりません。
鍼治療は筋肉の緊張を緩和することに秀でた治療法です。
その為、頭痛に影響している身体の緊張を調整することが可能です。
当院のはり治療は、整動鍼という新しい鍼の治療方法を導入しています。
整動鍼は鍼治療の中でも特に体の緊張を調節することを得意としている治療法です。
頭痛の改善には高い評価を頂いています。
全国には当院と同じ整動鍼治療を行っている治療院があります。
頭痛でお悩みの方はぜひ、お近くの整動鍼を導入している治療院に相談をしてみて下さい。
以上、治らないと諦めてしまっている慢性頭痛に鍼治療が効果的な事をご紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
鍼治療を利用して、世の中から頭痛に悩む人が一人でも居なくなることを願っています。
札幌市白石区のととのえ鍼灸院、院長の山本です。
鍼治療を探求し、患者様から「ここに来てよかった」と言って頂く瞬間のために情熱を注いでいます。
趣味は身体を動かす事、映画鑑賞、ドライブ、かわいいかわいい娘と遊ぶこと。