締め付けられるような重ぐるしい頭痛、緊張型頭痛の治療
多くの方が悩んでいる頭痛、その代表ともいえる緊張型頭痛。
原因は簡単なようで奥が深く、肩こりが取れたら改善されるというものではありません。
緊張型頭痛の治療について解説していきます。
頭が重たい、締め付けられる、ズキズキ持続する頭痛 緊張型頭痛
頭痛の中でも全体の7割を占める頭痛、それが「緊張型頭痛」です。
頭痛の代表ともいえるこの緊張型頭痛ですが、病名通り原因は首や肩、背中などの筋肉の緊張といわれており、デスクワークなどで同じ姿勢でいる方や、授乳中のママさん、慢性的な肩コリの方、姿勢の悪い方などに多く見られます。
筋肉は使い過ぎて硬くなると思われがちですが、それは間違いで、日頃から伸び縮みしていない筋肉の方が硬くなりやすく、現代人のほとんどは動かさないことで筋肉が硬くなってしまっています。
緊張型頭痛の症状としては、ズキズキと持続的な頭を締め付けるような痛み、首や肩から頭にかけての重ぐるしい痛みなどを感じます。
筋肉の緊張が原因の為、筋肉を動かし、緊張が和らぐことにより症状が良くなることがあります。
その為、ご自宅でのケアとして温めたり、運動する事が有効です。
片頭痛との混合型に注意!!
お話ししたように、緊張型頭痛単独の場合、血流をよくすることは有効ですが、片頭痛も合わさった「混合型頭痛」の場合は逆効果です。
片頭痛は血管の拡張と関係が深い為、運動したり温めたりして血流が良くなると悪化することがあります。
緊張型頭痛に有効なツボ
緊張型頭痛の治療は肩こりを治療することにも直結します。
下の三つは代表的な肩コリ治療のツボです。
指で痛くない程度ゆっくり押し、ツボを刺激します。
ただし、指で押すだけだとツボの効果を100%引き出すことは出来ない為、鍼を使った治療に比べるとツボの効果としては弱いものとなります。
三陰交
内くるぶしから指4本分上に上がったところで骨の後ろにあるツボです。
肩こり以外にも、足の冷え、女性の生理痛や、安産のツボとしても使われます。
合谷
手の親指と人差し指の間にあるツボです。
肩こり、目の症状、風邪のひきはじめなど様々なことに使われます。
天柱
頭と首の境目のところで隆起している筋肉の外側にとります。
治療と慰安の区別が必要
頭痛にお悩みの方は、家族の方にマッサージしてもらったり、マッサージ店に通っているという話をよく聞きます。
緊張型頭痛の原因が筋肉のこりなら、そこをマッサージすればいいんじゃないかという風に思いますが、残念ながらそんなに単純なものではありません。
慰安のマッサージ(揉んで疲れを取る癒し目的のマッサージ)と治療のための行為は分けて考える必要があります。
慰安のマッサージの目的は治療ではなく慰安(癒し)なので、頭痛の改善を目的に行うべきではありません。
筋肉が固まってしまっているのには理由があります。
根本的な原因があります。
それを治さず、局所的な硬さだけ取ったとしてもすぐに元に戻り、それを繰り返し、結果「何をしても治らない」と思い込んでしまいます。
実際に当院にいらっしゃる多くの方が、マッサージなどしても一時的な改善あるいは、改善されないという方々です。
※軽度な頭痛はマッサージでリラックスすることにより改善できる場合もあります。
緊張型頭痛の治療
当院では緊張型頭痛を改善する為に首、肩、背中、腰、臀部の筋緊張を調整することを大切にしています。
それらの筋肉の緊張バランスが崩れると体の連動性が失われ、結果首や肩の緊張が増し頭痛になると考えているのです。
例えば腰痛の方は、モモ裏の伸びが悪い方や、股関節が硬い方に多い傾向があります。
これは、腰が悪いわけではなく、下肢の動きが制限されているため、腰に必要以上の負荷がかかってしまっていることを示しています。
この場合、下肢の緊張を調整することで腰痛を改善することが出来ます。
これと同じ現象が首から肩にかけて起こり、緊張型頭痛として現れていると考えられます。
当院のはり治療は、整動鍼という新しい鍼の治療方法を導入しています。
整動鍼は鍼治療の中でも特に体の緊張を調節することを得意としている治療法です。
それにより緊張型頭痛には数本の鍼で効果が出ています。
札幌市白石区のととのえ鍼灸院、院長の山本です。
鍼治療を探求し、患者様から「ここに来てよかった」と言って頂く瞬間のために情熱を注いでいます。
趣味は身体を動かす事、映画鑑賞、ドライブ、かわいいかわいい娘と遊ぶこと。