過敏性腸症候群【便秘型】
過敏性腸症候群の便秘の特徴は腹痛を伴う便秘です。
腹痛があり、お腹も張り、便意があってもトイレに行くと思うように出ない苦しい状態です。これらの症状は慢性的に起こります。
過敏性腸症候群(IBS)便秘型は女性に多い傾向があります。
代表的な腹部の症状
●腹痛がある
●便が出ない、出そうなのに少ししか出ない
●お腹が張る
●残便感がある
●ガスがでる
便秘とは?
~一般的な便秘~
一般的に多くみられる便秘は、大腸の動きが悪くなったことが原因です。
腸の動きが悪い為、便が腸の中に長く留まり、その間に水分を吸収しすぎるため、便か硬くなります。
~過敏性腸症候群の便秘~
過敏性腸症候群(IBS)の便秘は、一般的な便秘とはパターンが異なります。
過敏性腸症候群(IBS)の便秘は、一般的なものとは逆に腸が動きすぎて起こります。
腸が過剰運動で腸内が狭くなって便が通りづらくなり、細切れになることもあります。
腸に停滞する時間が長くい為、水分の少ないコロコロした硬い便になります。
様々な検査でも原因を特定できない場合、「便秘型IBS」が疑われます。
便秘型IBSの原因
はっきりした原因は特定されていませんが、多くはこれらが関係していると言われています。
●ストレス
●食生活の影響(脂っこい食事、糖分の多い食事、アルコールなど)
●アレルギー
●生活リズムの乱れ
便秘型IBSの施術内容は?
治療をするうえで重要なことは、お腹や背中の硬さを見つける事です。
原因不明のお腹の症状は、腹部と腰背部の緊張による影響が大きい為、それらの緊張を和らげる事を目的に行います。
鍼灸の鍼を使い、体幹部の緊張と関係する手足のツボを使います。お腹自体に鍼をすることはありません。
直接刺さない理由は、お腹の緊張はお腹がしたくてしている緊張ではないからです。
緊張している原因はお腹以外にあります、そこに対しての鍼をします。
~施術の流れ~
まず、問診票にご記入いただきます。
2回目以降の方は、その後の体の変化についてのチェックシートにご記入いただきます。
ご記入後、お着替えしていただます。(着替えは当院にて無料貸し出ししています)
その後、お腹の緊張、背中の緊張をチェックして、その緊張に関係する手足のツボに鍼をします。
鍼は多くても一回の治療で5本ほどです。
鍼が多いと、体がどの鍼に反応していいか分からず、効果が弱くなると考えています。
正確にツボを刺激することで、少ない鍼でも効果的な鍼をします。
再度、体の緊張をチェックし、緊張が残っていれば再度鍼をします。
再び身体をチェックし、緊張が緩んでいる事をご一緒に実感して頂き、その日の治療を終了します。
便秘型IBSはしつこい場合もある為、6回~10回ほど治療をさせて頂きます。
それより早く治る場合もあれば、もう少しかかる場合もあります。
ですが、6回ほど治療を継続して頂ければ、改善していることが実感して頂けると思います。
その後は、改善具合を見ながら相談して通院間隔を決めましょう。
当院では、良くなった後、患者さんに無理に通い続けるようなことは強要いたしません。
ただ、おなかの症状を抱えていらっしゃる場合、日ごろから頑張りすぎている方、ストレスや環境変化などの刺激に弱い方が非常に多く、日常生活の中でも負担が蓄積してしまって症状となっているため、回復してからも定期的なメンテナンスをすることをお勧めします。
通院回数や間隔などお気軽にご相談ください。