すべり症とは??
すべり症ってなに?
すべり症は「分離すべり症」と「変性すべり症」の2つの種類に分かれます。
背骨は7個の頚椎と12個の胸椎、5個の腰椎、その下の仙骨と尾骨で構成されています。
上下の腰椎が何かの原因でずれてしまった状態をすべり症といい、特に第4腰椎に好発します。
腰椎分離すべり症
腰椎は椎体と椎弓で構成されますが、強い負荷がかかることで椎体と椎弓が分離してしまった状態が腰椎分離症です。
そしてその分離した腰椎は安定性が失われ、上下の腰椎にずれが生じてしまいます。
このような状態を「腰椎分離すべり症」と言います。
腰椎変性すべり症
「腰椎変性すべり症」は、腰椎を支えている椎間板や靭帯、関節などが加齢や長期間の負荷とともに変性を起こし、固定できなくなった結果、腰椎がずれることを言います。
分離すべり症に比べ、発症する年齢層は高めで、女性に多い傾向があります。
すべり症の症状とは?
すべり症の症状の多くは腰痛と坐骨神経痛です。
自覚症状が出ないこともありますが、長時間の同じ姿勢や立ち仕事などにより腰痛や、下肢痛、下肢のしびれなどの症状が現れます。
整形外科的な治療法
整形外科的な治療法では体幹を鍛えるリハビリやシップ、痛み止め、ブロック注射や狭窄部の神経除圧手術、ずれた腰椎を金属で固定する固定術等を行います。
鍼灸での治療法
腰椎のすべりを鍼で治すことは出来ません。
ですが、腰椎のすべりが起きていても腰痛を感じていない方もたくさんいらっしゃいます。
腰痛は腰だけが原因で起きていることは少なく、全身の筋緊張のバランスが崩れて出ていることがほとんどです。
言い換えれば、すべりがあっても全身の緊張バランスを整えることが出来れば、腰痛や下肢痛を改善できると考えています。
実際にすべり症でも改善例が多数ございます。